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令和5年園長だより

4月号

主体的・対話的で深い学びの保育

新しく入園した花組さん、入園おめでとうございます。山組、森組のさん、進級おめでとうございます。幼稚園では子ども達がわくわくする毎日が送れるよう教職員一同力を合わせて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
令和5年度は、花組19名、山組20名、森組22名、計61名です。担任、非常勤、補助、職員14名全員で子ども達の人間形成と自立に向け、遊びを通して非認知能力を育てて参ります。 [令和5度八潮幼稚園運営方針]はこれからのAI時代、グローバル社会に対応できる園児の非認知能力を育む保育を中心に行います。
昨年度の年長は、非認知能力の「自ら考えて活動する(主体性)、自分のことは自分でする(自立)、様々な体験を通して自ら考え創り出す(創造性)、話し合って解決する(対話力)」がかなり身に付いて卒園をしました。今年度も教職員はプロとしての指導力・保育技術等を磨き、「主体的・対話的で深い学び」が出来る園児の育成を目指し、質の高い保育をしてまいります。
今年度もコロナ感染防止のためのこまめな手洗いうがい、アルコール消毒、シールドは引き続き実施してまいりますが、マスク着用は求めないことといたします。(感染によっては変更もあります。)
また、先日の森澤区長も参加された「品川区交通安全協議会」では、品川区の交通安全促進のために「自転車のヘルメット着用義務化」が話題となり大人も努力義務となりました。安全のためにできる限りヘルメット着用を心掛けてください。
今年度は施設型給付幼稚園が承認されました。毎月の保育料は無料、給食費も100円程度になる見込みです。4月の会計には給食費330円と記載されていますが、償還方式で70%が返還されると聞いています。保育料はどのように扱われるか只今確認中ですが、無料は間違いないとのことです。
保護者の皆様には、幼稚園の方針をご理解いただき、ご協力をいただけるようお願いいたします。

5月号

roket

区内初の施設型給付幼稚園として

令和5年度は理事長、園長以下 11名の教職員でスタートしました。今年も園児の為に教 職員が一致団結して保育にあたって参ります。
昨年度、保育園の保育士が園児を虐待したり不適切な保育をしたり、園バスに置き去りにしたりする事件がありました。本園の教職員は「あれは人災」と声をそろえて言っていまし た。八潮幼稚園ではその都度、人数確認を怠らず、最後まで安全確認をしています。これは 幼稚園としては当たり前の対応です。八潮幼稚園では安全管理対策は十分していますので 安心してお預け下さい。
さて、少子化は予想よりはるかに早く進み、品川区の幼稚園の殆どは定員割れとなっています。今後はさらなる少子化は避けることができない状況になっています。八潮幼稚園では 専門家の先生から話を聞き園児の確保のためには「質の高い保育」と「特色」を持たなければならないとアドバイスを受けています。「質の高い保育」とは「非認知能力を育てる保育」ですが、そのために保護者や地域と共に活動できる環境を作り、その中で園児を育てることで「質の高い保育」が担保されるとのことでした。今後は、未就園児の確保や預かり保育の 見直し、小学校との定期的な交流も視野に入れて方針を考える必要があるとのアドバイス も受けました。
今年度から八潮幼稚園は「施設型給付幼稚園」 となり大きな転換期を迎えます。前向きに幼稚園の質を高める取り組みは給付対象となるので、園児の基本的生活習慣の確実な定着 を図るために教員を1名増やしました。また、教員の指導力を高めるために外部の研修会・ 研究会に積極的に参加し、専門家を招いての今まで以上の研修の機会を設けることも考え ています。しかし、教員のモチベーションを挙げるためには処遇改善も考えなくてはいけま せん。出費も掛かりますが「質の高い保育」を進めていくためにはしかたのないことです。(*保護者は保育料が無料となり給食費の200円が給付されます。)
園児のためにいつ何ができるかを教職員の英知を結集して考えて参ります。皆さんと協力してより良い幼稚園にしていきたいと思いますので今まで以上に園の方針へのご理解ご 協力を宜しくお願いいたします。
コロナ感染について。国内外の旅行も解禁され5月8日からはインフルエンザと同じ第5類に変更されますが、まだまだ予断を許す状態ではないと考えマスクの着用は個人の判断 に任せることにいたします。
最後に「ウサギはいつ飼うの?」と今まで何人もの方からお声を掛けて頂いていました。近いうちに保護者ボランティアを募り園児がうさぎと触れ合うことができるようにしたい と思います。生き物を世話をすることで学ぶことも多くあります。命の大切さや優しさなど を感じる活動ができるよう、少し広い場所にウサギ小屋を一緒に作りたいと考えています。

6月号

ajisai

チャットGTPが進む世の中で必要な非認知能力

新学年になり、2ヶ月が過ぎました。5月は天候不順な日が続きましたが日によって寒い日があったり真夏日が続いたりと、5月としては今までにない天候でした。体調を崩しやすい季候ですが、幼稚園ではエアコンを入れたり園庭では日陰を選んで遊んだり、水分補給を怠らず体調に気を付けて保育をしています。ご家庭でも体調管理に気を付けてお過ごしください。
園内の子ども達の様子を見ると、年少は通常保育が始まりました。自分から支度や片付け等もできるようになり幼稚園生活に慣れてきました。年中は色作りに工夫をしたりカプラをグループで協力して積み上げたりして楽しんでいます。年長は、縦割り活動のリーダーとして、責任ある役割に気持ちを高めています。子ども達の非認知能力が確実に付いてきている手応えを感じています。今後が楽しみです。
今、世の中では、チャットGTPが大きな話題になっています。チャットGTPに質問をすると、まるで人間が会話をして面倒なことや難しいことも簡単にできるように答えを出してくれます。チャットGTPでは、小説や脚本も、短編の話もチャットGTPがやってくれます。しかし、仲間と相談したり新しいことを創造したり開発したりするのは人がしなければなりません。
これからの社会に求められる事柄を考え指示するのも人がするのです。八潮幼稚園では、これからの社会に求められる想像力、創造性、人と触れ合う力等の非認知能力を身に付ける活動を重視した教育を進めています。ご理解ご協力を宜しくお願いします。
さて、4月の父母総会で承認された親子が入れる組み立て式のウサギ小屋の設置を6月以降に予定しています。組み立てのためのボランティアをお願いすることも有ると思いますがご協力宜しくお願い致します。また、入園面接でもご了解頂いただいているウサギ当番も改めてお願いをしますが、どうしても都合が付かない方はご相談下さい。
預りポレについてです。保護者、幼稚園の負担軽減の為に6月から順次スマホでの予約ができるように致します。詳しくは配布プリントをご覧下さい。

7月号

summer

八潮幼稚園の特色

梅雨明けの暑い日が続く7月の園庭では、花組が育てている茄子、山組のミニトマト、森組のピーマンが日に日に育ち、美味しそうな実を付けています。
自分の手で育てた野菜はいつもの野菜とはひと味違って野菜が苦手な子ども達は美味しく食べることが出来るようになり野菜嫌いを克服します。幼稚園で育てた野菜をお家で一緒に調理をすることでさらに食への関心も高まります。ご家庭でも出来れば野菜作りに挑戦してみては、いかがでしょうか?野菜育ての目標は、「野菜嫌いを無くす」「収穫するまでの過程で栽培の楽しさを味わう」等、沢山の目的があります。園長からの「旬の野菜を使ったお弁当作り」の宿題も食育に繋がります。ご家族で楽しんで作成して下さい。
さて、少子化が想定外のスピードで進む中、定員割れを防ぐために八潮幼稚園の特色をもっと宣伝することが必要だと講師の内藤先生から指摘されました。
園内研修会で内藤先生からはこんなに非認知能力を育てている素晴らしい八潮幼稚園の教育を保護者・地域に知らせないのはもったいないと言われました。 そこで、園内研修会で教員は次のような八潮幼稚園の特色を発表しました。
・教職員が子ども達全員の顔と名前が良く分かり、1人1人、個に応じた指導ができていて、優しく不適切な指導はない。
・園庭が全て砂場で築山等の遊具があり子どもの主体性を育む環境が整っている。
・野菜やウサギを育てて生き物と関わり、命の大切さを感じることが出来る。
・非認知能力(10の姿)を育てる活動が充実し、遊びや話し合いを通して主体性・自主性、・コミニケーション、創意工夫する力が育っている。
・1年間を通じて日本の伝統文化に触れている。等の内容でした。
チャットGTPなどが進むAI時代では自らが考え、主体的に新しい物を作り出し正しく判断する力や協力して解決する力が求められます。そのためにも非認知能力の育成は重要です。 また、今年から異学年交流を年間計画に位置づけました。年少は年中・年長をモデルとし、年長は年中・年少の世話をすることで優しさや人を大切にする気持ちを育てています。異学年交流は、学級の先生以外の先生とも接することができ、子ども達は多くの先生からも学ぶことができます。その他、森組の子ども達が小学校へスムーズに入学が出来るように城南小学校との交流も始めています。
また、様々な立場の方から八潮幼稚園を観てご意見を頂き改善を図る為の「外部評価委員会」(園医・小学校長・町会長・父母会会長)も立ち上げました。
新しいウサギ小屋は1学期中に作成します。ウサギは暑さに弱いため、ウサギのお世話は暑さが少なくなる2学期9月半ばからと考えています。   7月中に当番の予定をお知らせします。新しい小屋でのウサギの飼育の説明は9月初旬にする予定です。子ども達のためにご協力お願いします。

8月号

vacation

1学期を終えて

7月7日は全員が2階ホールに集まり「七夕会」を行いました。「♪ささのはさらさら のきばにゆれる…。ごしきのたんざくわたしがかいた…♪」綺麗な声で子ども達は歌いました。各クラスの短冊には「大きくなったらなりたいことや出来るようになりたいこと、ほしい物などの願い事」が書いてありました。園長から短冊の五色の意味やそれぞれの七夕飾りが何を表しているのかを聞きました。担当の先生の紙芝居は集中して聞いていました。全員が集まって話を聞く時の姿勢は、始業式から比べるととても立派になりました。特に年少は落ち着いて最後まで聞くことが出来るようになり成長を感じました。
7月10日は願い事が叶う伝統行事の1つ笹送りをしました。願い事の笹が燃える煙を子ども達は天まで届くようにじっと見ていました。非認知能力を育てる活動を進めてきた1学期でしたが、協調性、規範意識、自立心等の10の姿が身に付いてきたと感じました。6月30日に行われた親子観賞音楽会など、これから様々な場で全員が集まり観たり聴いたり唱ったりたりすることがありますが、どんな場でも非認知能力が発揮できるように保育を続けていきます。
先日は理事長・園長懇談会が行われ、各クラスの親御さんから様々な質問や悩みなどが出されました。初めての子育ての親御さんは先輩ママの今までの子育ての経験を聞いて質問したり先輩ママも同じような悩みや不安があることを聞いて安心したり理事長園長の話を聞いて悩みが解決したりと中身の濃い1時間半でした。親御さんの悩みや思いを直接話し合えたことはとても有意義な時間でした。このような機会が増えるようなことも今後考えていきたいと思いました。
子ども達も、同じように異学年交流「虹色タイム」で年中・年長が夏祭りの作品作りから話し合いを通してコミニケーション力、主体性・自主性、・社会性、創意工夫をする力が付いています。意見交換はとても大事な機会ですね。
さて、園庭には自分たちが苗から植え、水やりなどのお世話をしてきた茄子、ミニトマト、ピーマンの実がなりました。家に持ち帰って食べてみた感想はいかがだったでしょうか?「食わず嫌いの我が子が茄子を2回もおかわりしました」という親御さんの声もありました。森組は7月18日の夏のお楽しみ会に園庭のピーマンも入れた野菜カレーライスを作る予定です。買い物から、ご飯焚きやカレー調理、会食の準備片づけも経験をする予定です。お家でもこの経験が生かせるといいですね。
1学期も残り僅かになりました。出来るだけ園庭で育てた野菜はお持ち帰りをしますが、残りの野菜は夏期保育に来た子ども達に分けようと考えています。
9月にはウサギが新しい素敵な小屋に入ります。親子でお世話が出来るスペースがあります。子ども達が大事にお世話をすることで生きること生かすことの大切さを感じてくれることを願っています。ご協力よろしくお願いします。

9月号

質の高い教育と特色が求められる幼稚園

crickets

例年にない気候不順や暑さが続く夏休みでした。皆さんのご家庭ではどのように過ごされたでしょうか?様々な体験の夏休みの間に子どもたちの成長した姿を見るのが楽しみです。例年2学期が始まると子ども達の元気な朝のあいさつや始業式での緊張感のある姿勢に嬉しさを感じています。
2学期は、敬老会、運動会、発表会など子どもの育ちを見ることが出来る行事が行われます。保護者の皆様には八潮幼稚園の子ども達の成長した姿を楽しみにご覧いただきたいと思います。今のところ参観人数制限の緩和も考えています。後日配布されるプリントでご確認下さい。
さて、私達はこの夏休みに園長研修会や教員研修会に参加して、母親の就労の増加による加速度的に進む少子化社会の中、これからの私立幼稚園の幼児教育の在り方や目指す方向を学んできました。どの研修会でも共通している幼稚園に求められる内容は「質の高い教育と幼稚園独自の特色を出す」ことが重要だということでした。
園だより「7月号」にも掲載しましたが「非認知能力を育てる八潮幼稚園」は保育の質を高め特色ある教育を行っている1つです。この教育をさらに進め入園者を増やすためには「幼稚園、保護者、関係者(地域・小学校等)」の3者がお互いに情報共有し地域の未就園児を持つ家庭に発信していくことが重要になります。八潮幼稚園の施設設備環境では1クラス24名が最適な人数です。安定した人数を確保し、これから先の入園者数を確実なものにしていかなければなりません。
八潮幼稚園では、園の特色や魅力を伝えるために、園見学やホームページ、インスタグラム、チャレンジキッズ、入園説明会での充実を図っていきます。また、地域への発信として外部評価委員会、幼稚園と小学校との交流活動による活動を進めていきます。保護者の方には公園・児童センター等で未就園児の保護者や地域の方々に八潮幼稚園の良さを伝えるご協力をお願いしたいと思います。
・いよいよウサギを飼うことになります。9月13日、20日(水)にウサギの飼育当番の仕方の説明会を降園時10分程予定しています。
・秋には台風シーズンを迎えます。休園等のお知らせは昨年度と同様の対応です
・広報活動をするための映像は極力子どもの顔が映らないようにしますが、映像を載せることが難しい方はご連絡ください。

11月号

「イベントから見えたもの得られたもの」

autum

暦の上では霜降りとなり肌寒さを感じる季節になりました。園庭の金木犀の香りや柿の実がなり秋の爽やかさを感じているこの頃です。 10月には秋空の下、運動会、芋掘りの大きなイベントがありました。心配された天気は両日とも晴れ、無事に実施でき大成功でした。
運動会は広い八潮高校校庭を借りて座っての参観ができました。近隣の小学校では立ち見の参観が殆どですが八潮幼稚園では座ることができるので高齢の方も最後まで無理なく参観が出来たと思います。
競技演技では、流石に年長は全てしっかりとした姿を見せてくれました。年中は年長にあこがれ早速逆上がりの練習をしています。年少は年中のバルーンに喜んで取り組んでいます。また、今年から始まった縦割り競技「力を合わせて運ボール」はグループで話し合って年少~年長まで大玉を持ち運べる受け皿を作りました。子ども達の創意工夫と協力が溢れる競技となりました。「すごく楽しかった~!」の感想が沢山ありました。子ども達は運動会での充実感を味わうことができました。子ども達が達成感を味わえた運動会になったのも、朝早くから会終了後の片付けまでご協力いただいた父親の皆様、演技・競技中の母親の皆様のご協力のお陰で予定より早くスムーズに進行し子ども達は練習の成果を十分発揮することができました。今回は、保護者ボランティアの方々のご協力がとても大きく、改めて感謝をした運動会になりました。有り難うございました。
さて、秋の遠足ではかなり大きいサツマイモが沢山収穫できました。袋に詰めたサツマイモは思った以上に重たいのですが、子ども達は畑から荷物置き場まで歯を食いしばって運ぶことが出来ました。体力も精神力も逞しくなったことを感じ嬉しく思いました。サツマイモの品種は「ひめあやか」で調理がしやすい秋の旬の野菜です。夏に経験した親子で作る旬の野菜を使って料理の経験を生かして一緒に調理をしてみてはいかがでしょうか?